彼との不倫関係が始まってから、4か月目で事件がありました
当時の私は「このままではいけない。早くお別れしなくては」…という思いと、「それでも一緒にいたい」気持ちがいつも入り混じっていました。
マサのストレートな愛に酔いしれていた自分もいました。
「こんなに私を愛してくれる人は、このさき現れないかも」
そう思うと、別れることができず、ズルズルと関係を続けていました。
付き合って4か月目のある日。突然彼から
「昨晩、妻に離婚のお願いをした。好きな人がいるから別れてほしいと伝えた」と、言われました。
離婚条件として不利益になることを、自ら奥様に打ち明けてしまうなんて。
彼は合理的で打算的な【現実主義者】なのに、先が読めなくなっていたようです。
奥様は離婚になかなか応じなかったそうですが
・要求通りの額での慰謝料支払い(彼と私、折半で負担)
・家財や車、預金もすべて奥様へ渡す
という不利な条件で折り合いをつけて離婚が成立したようです。
婚姻期間、約3年。2人の間に子どもがいなかったとはいえ、そんなにあっさり「別れたい」となるのでしょうか。
奥様に対して、決定的な『婚姻関係を続けられない理由』は無かったそうです。
「あいつとは価値観が違う、だから愛情を失っていた」と…
結婚という『契約』をあっさりと不履行したのは、彼の人間性の問題でしょうか。
それとも私のせいなのでしょうか。
私という存在が離婚の引き金になってしまったのは、間違いなさそうです。
思いがけないかたちで、私は略奪に成功したのです。
さて、ふつうは不倫して、略奪したら幸せになれるのでしょうか。やはり、因果応報を受けるのでしょうか?
いや、私は違う。「略奪したけど、必ず幸せになる」
私はついに、『悪魔に魂を売ってしまった』のです。