W不倫の始まり

禁断の恋・彼との一夜限りの関係

夫との結婚生活は苦行の日々でした。
それでも、夫は娘たちから見たら面倒見のいい、優しい『よきパパ』でした。
娘たちのために、この家庭は壊さないようにしよう、と思う反面、私はいつも満たされない心の拠り所を探してしまっていました。

探してしまった結果なのか、出会うべくして出会った運命なのかはわからないけど、数年前から社会人復帰した職場で、好きになってしまった人がいます。
５歳年下の同僚、藤井くん（仮名）です。彼は若くして結婚、子どもも持つ父親です。
とても家庭を大切にしていて「こんな人と結婚していたら、幸せになれたのかな」と思っていました。
大胆で的確な仕事ぶり、他者にたいする公平な対応、優しさ…彼の性格・言動・外見すべてが「素敵過ぎ」て、とうとう恋に落ちてしまいました。

ある時、ひょんなことから彼とキスをしてしまいました。
数か月後、募る想いを昇華させたくて、どうしようもなくて、職場の飲み会の帰りに私から誘ってしまいました。「朝まで一緒にいたい」でも、これを最後にしよう。彼も私も家庭がある。

私たちは無言でホテルへ向かいました。

一枚づつ脱がされていく服。触れ合う唇。口内で彼の体温を感じる。お互いの舌の交わりだけで、体が溶けていって、もう頂点に達してしまいそう…
そのうち、彼の舌は私の全身へと移動してくる。舌先をそっと転がされると、悶えてしまう。我慢しているのに、イヤらしい声をあげてしまう。どうしようもないくらい全身が熱くなる。
ベットで結ばれた時間、夫の事など忘れていました。彼しか見えない。されること、することすべてを覚えておこう。こんなに女として満たされる時がくるなんて思わなかった。

一気に何もかも昇華した私は、ますます彼に夢中になってしまうのでした。